ボランティアの殺到は起こらず 是非、被災地に!

このままでは、ボランティアセンターなどが恐れていた「ボランティアの殺到」は一度も起きずに終わるでしょう。
新年度がもうじき始まるからです。

阪神大震災と違うのは、地震の発生時期。
1月17日に発生した阪神大震災では、新学期が始まる4月まで、2ヶ月半もの時間がありました。
春休みを利用できる学生が多く、ボランティアが殺到した一因になりました。

今回は地震発生が3月11日。
「ボランティア来るな」というネガティブキャンペーンが効き過ぎたこともあり、いまだにボランティアは絶対的な不足になっています。
しかももう3月月末。
新年度が始まり、大学などで授業が始まると、学生もおいそれとは被災地に入れなくなります。

一度でも被災地に入り、その惨状を目にすれば、「少しでもできることはないか」と、何とか時間に融通をつけてくる人は多いでしょうが、このまま被災地にはいることもなく新学期を迎えれば、「もう今さら」という気がする人が多くなり、ボランティアに向かう人はますますいなくなるでしょう。

「日帰りボランティアは邪魔」という愚かなボランティアセンターがありますが、私はあえて言います。
日帰りボランティアであっても、週末ボランティアでもよいから、まず、現地に行ってみてください。
確かに日帰りや週末ボランティアでは、大したことはできないでしょう。
しかし、「大したことはできない」と感じることは大切で、一度目にすれば、何が必要で、何をすべきかが見えてきます。
次に行くときには、あなたはもっと貢献できるようになるでしょう。

もしボランティアセンターに「もう手が足りている」といわれたら、そんなところを相手にせず、町を歩き、片づけをしている人を手伝ってあげてください。
仕事の割り振りが来るのを待っているより、自分で仕事を探してみてください。
必ず見つかります。

もしかしたら、第一回の訪問は何もできずに帰ることになるかも知れません。
それでも構いません。
その代わり、その日は現地をできるだけ広く、深く観察してください。
できるだけ多くの人たちから話を聞いてください。
そのときの訪問は無駄足に終わったとしても、きっと次にはどうすべきか、答えを持って帰れるはずです。

新年度が始まれば、もはやボランティアに向かうことができない人が大半でしょう。
しかし、被災地ではまだこれから苦難の時間が続きます。
もし皆さんに時間の余裕があるなら、ぜひ被災地に向かってみてください。

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