被災地からの声3

岩手県庁はIncident Command Systemに基づいて、システマテックに県庁が動いてく

れて、また医療チームも100チーム以上参集していただいて、本当に感謝しておりま

す。




しかしながら濁流で、すべてをさらっていく津波災害の悲惨さと、そのため防ぎ得る

死の傷病者が少ないというストレスや、産婦人科や小児科を中心として医師が少な

く、沿岸の拠点病院の医師の疲労はピークに達しております。




ご家族が被災し死亡したときに、被災地域が事前に家族登録名簿を作成して確認する

ようにしていたので、まちごと流され、消防署も流され、指揮をとる町長も幹部も死

亡し、自分の家族や友人を亡くした状況であり、現場は対策を考える以前の状況で

す。




心のケアマニュアルをメールやインターネットで配布(DMATにはアップして閲覧可能

状態しましたが、、、)したいのですが、電話はおろか、衛星携帯電話や防災無線す

らつながらない状態です。




岩手は四国とほぼ同じ大きさといわれるぐらい大きく、見つかっていない孤立集落や

避難所がまだ多くあるようで、混乱を極め、もともと医療過疎のところで医療従事者

の疲労は恐ろしいほど増大しております。




混乱と情報の錯綜および、精神的な疲労を最大限理解し対応していきたいと思ってお

ります。




追伸:朝方、二階から飛び降り自殺を図った男性がいました。息子を今回の津波で亡

くされたそうです。心のケアの早期確認、早期介入の必要性を感じました。


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