昨日、旧知の友人が遠方から私の会社を訪ねてくれた。
民主党の職員をへて、民主党公認で県会議員選挙に出馬したが、惜敗した友人である。
しばらく音沙汰がなく元気にしているかと思っていたが、何やら、縁があり、自民党代議士の秘書をしていたらしい。
長く民主党に関わったが、変革を進めるという意味では民主党は良かったが、果たして、自分がこれで成長できているかと思っているとき、この自民党代議士と出会ったらしい。
この代議士は、官僚をえて、首長を経験し、代議士となったが、まだ50代前半。この代議士と出会って、毎日が勉強となり、自分は大きく成長できたと言う。
確かに、与党時代の自民党候補、特に、世襲でない候補は、厳しい難関を打ち勝って候補者となっている。当時、自民党では候補になれない人が民主党でなっていった例も多い。
しかし、前回の選挙で、自民党は下野した。この自民党代議士も落選し、多くいたすべての秘書は解雇されたらしい。
一所懸命、多くの秘書をおいて、地域とのつながりを大切にし、一つ一つ地域の問題を解決してきた自分たちが下野し、パフォーマンスを繰り広げた候補者が当選する。
彼は、残念がる。また、彼は、家族を持つ身で生計を維持していくために、将来の独立を応援してくれる会社に就職した。
私は、こういった結果になったから再会できた。最後の最後まで、何か幸で何が不幸であるかわからないと冗談まじりで言った。
本当にそうではないだろうか。地位や権力にすり寄ってくる人だけつきあっていると、視野が狭く、本当の社会が見えない。また、時には自分を錯覚し、傲慢になってしまう。
とても、不幸なことだ。私は、色んな人と出会い、真に視野を広げていくことこそが人生の幸せであると思う。また、当然、広い視野がないと、正しい決断はできない。
私の友人も含めて、今、自民党関係者は下野し、社会の足もとから時代を見ている。しかし、このことは、長い人生において、決してマイナスにはならないと思う。
この友人にとっても、大変な時期であろうが、明るく前向きに頑張っている彼を見て、何屋やらうれしい一日であった。やがて、こうした人が日本を背負っていくのであろう。
また、いつの時代も、権力に驕っている人たちよりも、がんばっている人を応援していきたいものだ。