大不況〜大失業時代

 企画制作部門の社員の補強のため、久々に職安を訪れ求人情報を出した。

 
 多くの人々がコンピューター画面で仕事を探している。
私も求人情報はどのように出るのか見てみたかったが、
いっぱいでとても見れそうにない。職安は大繁盛の様子。


 求人広告は、職員の素早い対応で翌日にはネットにも掲載された。
そこからが驚くべき状況だ。掲載後、驚くように希望者からの応募電話が殺到した。
法人化してからでも20年以上たつが、これまで、これだけの応募があったことはない。


 2日間だけで数十人の応募があった。おそらくこれからもこの勢いは続くだろう。
私も気持ちを引き締め、昨日から面接に望んでいる。
そこで、また、びっくりしたのが、そうそうたるキャリアの方が多い。


 いったい、今の社会はどうなっているのだろうか。
まともに働く有能な人にも全く仕事がないようだ。
多くの人が数ヶ月近く職安に通って新しい情報を追っている。
しかし、今やヘルパーや看護婦などの求人以外の求人はほとんどないらしい。


 多くの素晴らしいキャリアや能力を持った人が、
数ヶ月近く職安に通い、やっと応募に行ってもほとんど不採用。
これでは、まともな人間でもテンションはどんどん落ち込んでいくだろう。
また、多くが家族からも責めを受け、悲壮感にあふれている。


 話を聞くにつれて、社会の深い病みが見えてくる。
前の会社の退職の理由も、倒産、廃業、廃部門、また、給料の未払いなどである。
政治家たちは、ただちにこの現状をよく把握し、すぐに解決に取り組んで頂きたい。


 このままでは、鬱病や自殺者があふれる日本社会になる。
政治家の仕事は社会の病みを取り除いていくことである。
私自身もあらためて強く気が引き締まった一両日であった。

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