若く起業した関係で、あちこちに顔を出してきたので、
国会議員、地方議員の知り合いは多い。
若い時は議員という人たちに、
ある種の敬意を感じた時期があったが、正直、今はない。
理由は、彼らの実際のところを知りすぎて尊敬できないからである。
確かに、厳しい選挙戦を勝つためには、多くの試練がある。
こうした闘いを、多くの我慢や努力を重ねて当選されたことは立派である。
しかし、本当は、そこからが大切なのである。
肩書きや収入を得るために当選したのではない。
いかに、人々のために、公のために働くかが大切なのである。
時には、逆境があるかもしれない。
しかし、選ばれた者だからこそ、
なおさら、真実のために、立ち向かわなければならない。
選挙の支持母体である組織に従わなければならない。
当局には、従っておかないと恥をかかされる。
議員の仕事は、正義や政策ではなく選挙だ。
彼らの本音のいい分はある意味よく理解はできる。
お利口さんではあろう。
さらに、落選したら、また、元の苦しい生活に戻ってしまう。
私も、多くの苦労をしてきたから、
彼らの弱気な本音も、よくわかってしまう。。。
しかし、これで尊敬できるかと聞かれると、
やはり、これでは尊敬できない。
議員も他の仕事の人もそうであるが、
人は、何をするか。何をしようとしているかで値打ちが決まるのである。
大学生の中でも、或は、落選中の政治家でも、
心の底から尊敬できる人もいる。よく頭が下がる思いをする。
そこには、純粋は志があったり、強い正義感があるからである。
もちろん、官僚や公務員の中にも、尊敬できる人も多い。
なぜか、今、議員には少ない。
いつから、議員はこんな変な職業になったのであろうか。
税金で生活する以上、なおさら、議員は尊敬される職になってほしい。
その為には、議員一人ひとりが襟を正さなければならない。
たとえ、肩書きや収入を失うことになっても、
自分は自分の信じる道を歩む。
正道を通す勇気ある人こそ尊敬できる人であり、真の政治家なのである。