以前のブログで中国の抗日博物館は紹介したが、
先日、仕事でソウルを訪れたので、
韓国の独立博物館に行ってきた。
ソウルから電車で1時間、さらにバスで20分ぐらいかかる
天安市に博物館はある。
博物館は120万坪という広大な敷地に建てられ、
最新の映像機器もフル活用された一大テーマパークである。
内容は、ずばり、日本が韓国を長く不幸にしてきた侵略の歴史館である。
館内には、日本軍が韓国人を射殺するシーンや、
虐待、拷問を行なう写真や展示が多くなされている。
私が感じたことは、確かに、多くの日本人が言うように誇張があるかもしれないが、
欧米諸国で日本軍の虐待の姿が報道された新聞での写真など、
少なからずこうした事実もあったことは否定できないということである。
残念なことに、中国での展示でもそうであるが、
日本国内では、こうした写真や新聞記事が見られることはない。
日本人は明らかに過去の事実を隠蔽し、反省しようとしていない。
と思われても仕方ない気がする。
何が事実で、何が事実でなかったか私にはわからないが、
中国においても、韓国においても、こうした展示を行い、
多くの子供たちが、こうした歴史観での教育を受けていることは事実である。
韓国や中国がこれだけ近くなった今、
私達もこうした展示の事実を知っておくべきである。
つけ加えておくが、私は、日本の高齢者の方々から、第二次世界大戦は欧米諸国が
アジアに侵略し、こうした侵略から人々を守るための戦争であったと聞かされてきた。
そうして、過去にフィリピンなどに遺骨収集団として参加したこともある。
今でも、そうした思いのもと亡くなられた日本兵の方が多くいたことは信じているが、
一方で、日本兵のなかにも、残虐極まりない兵、悲惨な組織構造が出来上がって
しまったのではと考えている。悲しいことである。
中国や韓国で見られるこうした日本の過去の写真や展示記録は、
今、日本国内で北朝鮮がやっていると報道される
銃殺、拷問、拉致、迫害、強制労働など
と同じものばかりなのである。悲しい限りである。
あらためて、平和のありがたさを痛感するものである。
二度と戦争は起こしてはならない。
韓国独立記念館
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