近代官僚制のマイナス面については、ロバート・キング・マートンなど
多くのアメリカの社会学者・政治学者たちに多く指摘されている。
なかでも、マートンによる官僚制の逆機能についての指摘は有名である。
規則万能・責任回避・秘密主義・画一的傾向
権威主義的傾向・自己保身
繁文縟礼(はんぶんじょくれい)
セクショナリズム
先例がないからという理由で新しいことを回避しようとしたり、
規則に示されていないから、上司に聞かなければわからないといったようなものから、
書類を作り、保存すること自体が仕事と化してしまい、
その書類が本当に必要であるかどうかは考慮されない(繁文縟礼)、
自分たちの業務・専門以外のことやろうとせず、
自分たちの領域に別の部署のものが関わってくるとそれを排除しようとする(セクショナリズム)
イギリスの政治学者シリル・ノースコート・パーキンソンもよく知られている。
パーキンソンによる官僚組織の非合理性についての指摘は
「パーキンソンの法則」と呼ばれている。
これは、実際にこなさなければならない仕事量に関係なく、
官僚の数はどんどん増え続けていくというもので、
官僚組織の肥大化の特質を示している(成長の法則)。
もちろん官僚が増えれば、その分仕事がなければならないが、
それは実際に必要ではない仕事を創造することでまかなわれる。
つまり、無駄な仕事ばかりが増えていくということである(凡俗の法則)。
wikipediaより引用