イギリスのロナルド・ドーアの話題書
「日本型資本主義と市場主義の衝突」の中で、
自由業の弁護士であった
ミルトン・フリードマンの言葉が引用されている。
「人本主義」は、果たして働く人々にとってそれほど
素晴らしいシステムであるかということである。
近代的な労働契約は、あくまで労働を使用者に
売るものであって、人格を売り渡すものではない。
「人本主義」の恩恵に浴する人々は、生まれた時から
定年に至るまで、日本的な会社人間競争を強いられ、
その結果、自由や個性、人間らしさや創造性、
文化的な営み、家庭や地域社会でのふさわしい役割、
落ち着いた生活等を放棄し、物質的な富に比し、
心貧しいコンフォーミスティックな生活を
強いられているのではないか。
私はこの本を読み、
一方で依然読んだサルトルの言葉を思いだした。
サルトルは、「人間は、自由という刑罰に処せられている」
と語っている。
つまりは、全てを自分で決め、
その結果についての責任を負うことは、刑罰に値するほど、
厳しいものだと語っている。
あなたは自由に生きることができるだろうか。
私は、「自由」を大切にして、自分に与えられた「選択の権利」、
つまり、自分が正しいと思う道を徹底的に貫く
あらためて、そんな生き方をしていこうと決意を固めた。