二十数年前起業してから、
これまでも様々な不条理に直面してきた。
看板を持つ組織はその力で、
時には強引に不条理を押し付けてくることがある。
看板組織の驕りである。
確かに、看板と看板の闘いをしたとき、
小さな組織は大きな組織に負けることが多い。
あるときは時、ひとたまりもないかもしれない。
しかしながら、私は、そうした時、
こうした闘いを、個人と個人の闘いに、差し替えてきた。
大きな組織においても、絵を描いているのは結局個人である。
不条理な絵を書いている個人をつきとめて、
個人攻撃で倒せばいいのである。
看板は倒しにくくても、個人は意外にもろい。
つまり、大きな組織の不条理に直面したとき、
その絵を描いている人間を分析し、個人を徹底的に追いつめれば、
不条理はつぶせる。
組織の中で、不条理を行なう個人は、
覚悟して闘わなければならない。
小さな組織の個人は、命をかけて闘っている。
そして、また、いざとなったとき、
組織は個人を守ってくれないことも策略者は知っておくべきだ。