2006年1月アーカイブ

先日、東京出張の帰り、
お世話になっている首長と衆議院議員が慰労をかねた
新年会を催してくれるので新幹線を途中で下車した
この二人も政党に属している、或は、政党に支持されて
当選しているので、表だって応援してもらうことはできなかったが、
決断に際しては、大変、的確なアドバイスと心の支えとなる言葉を頂き、
心から感謝している。人間というものは、誰でも不安に陥るときがある
そんな時、信頼できる人間に的確なアドバイスを頂くことは本当にありがたい

この宴で、ひさしぶりに、私の決断と行動に「武士の姿」を見たと褒められた
私自身も昔から侍ドラマや映画が大好きだ。大変うれしい褒め言葉だ
自分自身の欲や利益のために走るのではなく、
時には、自分を犠牲にしても、大義、正義の為に身を投げ出すこと「侍魂」

私自身は、これまで仕事は実直で厳格に行ってきたが、
私生活では正直、優柔不断な部分もあり、胸をはれない面もある
しかしながら、このまま、こんな人生を送り続けるより、
私ごときが犠牲になることによって、何かが変わるなら、
また、例え負けたとしても、何らかのメッセージを与えることができたらと、
運命だと思い、どこにたどり着くかわからない舟に飛び乗った
いや、多くの方々の励ましや後押しのおかげで飛び乗ることができた

選挙中、ある尊敬している神戸市幹部OBにも街で出くわした
この方も立場があるので応援はしてもらえはなかったが、
いつもの志ある目をもった笑顔での視線を送って頂き、武士のやさしさを感じた
また、先日、市役所に行かなければならない事があった
心情的には戦争に負け捕われたフセインの心境である
本当は相手はいくらでもいやがらせはできる
しかしながら、笑顔で迎えてくれ、着々と用件を進めた。
侍同士は言葉はなくても目や笑顔で心が通じあえる
他にも役所の中にも素晴らしい武士は多くいる
今回、一緒になって、市政改革を進められなかったことは残念である

一方で、市内部や御用経済界、御用学者、御用政治家によく出くわす
何かに呪縛され、目先の計算や自己保身だけに人生を送ることは、
この世に生を受けたものとして失格である
仕事とは職業を指すのではなく、問題を解決することなのである

確かに、志ある侍にとってはトップや上司が誰かによって人生が左右する
変なトップや上司の下に長くついてしまうと、その後の人生がふさがってしまう
志ある侍の上に立つものは、部下やその家族の人生を大切にする意味でも、
より勇気をもって、正義の為に邁進しなければならないのである

このように今のリーダーに最も求められる資質は、人柄でもなく、頭のよさでもなく、
「正義感と勇気」だと思う。例え人柄は良くてもリーダーが何かに呪縛されて
保身の毎日になっていては組織は大きく衰退する。
そして、それでは、志ある部下達の人生も士気も下がってしまう。
頭が悪ければ優秀な人間にサポートしてもらえばいいのである

どんな組織でも同じだと思う。リーダーは「正義感と勇気」をもった人になって頂きたい 
何が問題なのかはリーダーならわかるはずだ。後は矛盾に向かって行動することだけ
絶対に、わけのわからない過去の亡霊に呪縛され、自己保身に走ってはいけない
時代は常に変わっていっているのである。物事は今の状態で判断しなければならない
そして、問題は根本治療しなければ治らない。小手先の解決では何も変わらない
この国に。再び、1人でも多くの「侍」が生まれることを期待する