松村つとむ: 2006年2月アーカイブ

私の人脈

大学時代、企画サークル活動を通じて、
多くの人と会って、人の生き様を見る楽しみにはまった私は、
起業を行い、さまざまな人と会ってきました。
今の名刺の数は約30000枚。
学生時代は、テレビ番組やイベントを制作して、
広告代理店、マスコミ、クライアント企業、芸能界の人脈を中心に。
もちろん、この頃から、学生起業家の先輩、後輩人脈。ベンチャー企業家人脈。
卒業後は、大手旅行代理店の資本も受けて、旅行業界や観光業界。
そして、主に関西圏での自治体の人脈。
(20年もたつと、だいたいその頃の課長さんが、助役クラス)
そして、イベント業務管理者など、業界人脈。
そして、お呼びがかかるとすぐに出向いた海外の人脈。
アメリカ、ヨーロッパ、アジアでは、中国、香港、台湾、フィリピン、
韓国、マレーシア、ベトナム等々。各国でさまざまなビジネスにもトライ。
青年会議所やライオンズクラブでは、経営者、弁護士、税理士などの仲間ができました。
また、いつのまにか大きく広がった
政治家や霞ヶ関の官僚たちとの人脈。国家を語るひとときは本当に楽しいです。
また、地元や全国レベルでの、新聞記者、テレビ関係者、雑誌記者などとの交流。
そして、誘われば、必ず、出席した国内外の異業種交流会人脈。
二年弱の明石市の外郭団体勤務での明石での人脈。
そして、多くのイベントやプロモーションの仕事を通じての人脈。
そして、42歳で大学院に戻り、大学や学会人脈。
選挙で、応援して頂いた神戸市民や、若手政治家人脈。
また、こうした仲間たちと、飲食を繰り返した店人脈。
今の友人は、異性を超えて、18歳から90歳。本当に幅広くなりました。
この人脈が、これから、どう活きるか、活かすかが、私の手腕。
そして、公私をかねて、皆さんにも、役立ちたい。
いつも、色んな人に、色んな相談、問題を投げかけられたとき、
即座に、○○に相談してみよう。○○を紹介しようとひらめきます。
私の人脈は、多くは会社の看板の人脈でなく、自分が看板の人脈。
自分の力はなくても、いつも、こうした人脈に問題を解決してもらえます。
どの世界でもがんばってる人は、本当に会っていても楽しいものです。
ぜひ、多くの仲間とともに、新しい時代を築いていきたいものです。

ベンチャー学会

昨日、関西ベンチャー学会の総会があった。
縁あって、昨年、入会させて頂き、
自分のコラムもハンドブックに載せて頂いたこともあって、
特に面識がある人も多くはなかったが、
思い切って出席させて頂いた。
朝10時から午後7時ぐらいまで、さまざまなプログラムが続く。
5年間にできた学会らしいが、
京大、阪大、市大、県大、神大、関学など、関西を代表する大学の教授などで、
約300名を超える会員数らしい。
参加者も150名以上いたように思う。
しかし、時代が変わったと、つくづく思う。
私が大学時代、友人たちとベンチャーを起こした時の教育界には、
ベンチャーを支援するような空気はもちろんなかった。(特に学生ベンチャー)
私が、実践ビジネスを学びたいため、毎日、走り回っていると、
何のために大学に来たんだ。実践は社会人になってからしろ。
就職しないで、起業しますと言うと、甘い!
何を考えているんだ。社会は甘くない。絶対、就職しろ!
もちろん、親からも、同じように、大学までいかして何をしてるんだ。。
それが、24年の年月を得て、学生起業家が、教授陣の前で実践発表。
朝から夜まで、仕事で夢中ですと、堂々と発表する学生の会社に、
教授陣が支援し、出資までしている。
また、各大学が競って、起業のカリキュラムを導入している。
一見、うらやましい気持ちもするが、本当にこれでいいのだろうか。
アカデミックな経営学は知識が甘い私だが、実践の経営については、あらゆる貪欲さで、
経営の世界を見てきた。食事を取る暇もないぐらい、一所懸命働いてきた。
実践派の私としては大きな危惧がある。
それは、やはり、実践経営は学問でないことである。
実際の経営は泥くさい。社会には、いかに騙してお金を取るかの悪い人も多い。
そして、さまざまな罠もある。そして、何よりも、起業はそんなにうまくいかない。
寂しい話をして恐縮だが、起業した経営者の名刺で3年後に電話をしたら、
95%ぐらいが電話がつながらない。自慢に成るかもしれないが、知人の中でも、
大学時代に起業し、同じ名前で、20年以上もその会社で経営を続けている人間は、
私ぐらいしかいない。起業に失敗した知人達は、軟禁されたり、親や親戚まで追い込みを
かけられたり、自律神経が弱り、ホームレスになったり、風俗の店員になったり、
親、兄弟の家を売ったりして、多くの悲劇を私は見てきた。
一時的に儲かる時もあるが、その時、規模を大きくすると、今度は、だめになった時、
その固定費が莫大になって持ちこたえられなくなったりする。
私は、そんな姿を見てきたから、ある意味、慎重に経営を続けているが、
最近、確かに、何度も会社を潰したりしてきた、
学生ベンチャーの仲間たちのいくつかが多く上場したりしている。
成功した人間はあまり、恥ずかしい話はしたがらないが、大変な苦労もしてきて、
今があることは、私は、良く知っている、二十五歳で十数億円の負債を抱え、
ヤクザに追われ、軟禁され、マッサージ師をしたりしながら、今、復活した友人もいる。
実際、起業の道は本当に大変だ。
私も、本当に仕事以外に、経営者として信じられない問題の多くに直面した。
確かに、経営者はやりがいも、自由も、生き甲斐もある。
しかしながら、学問では片付かない、問題が、日々、やって来るのが経営だ。
軽はずみな思いでやっていると、大学で起業を教えられた学生も、又、参加した先生も、
大変なことになりかねない。創るのは大変でも、失う時は一気に失うのが経営だ。
お金だけでなく、何より、信用を失うことがつらい。
良い時は多く人がやってきても、トラブルになると多く人が逃げる。
特に、売上げや利益がどこで出るかわからないIPO会社などは、
彼らの将来が本当に心配だ。実態とは関係なく、株価をあげ続けるために、
虚業も行わざる終えない。そんな会社をみんなで祭り上げて、大切な若者の将来を、
潰してしまっていいのだろうか。株価が下がった友人のIPOした経営者は不平のいたずら
電話に耐えかねて、自宅の電話を8回変えた。私は決して、起業を否定しない。
しかし、起業とは、実に厳しいもので、一時的に儲かることはあっても、
多くのそうした会社が破裂する。そんな冷静な見方も必要だと思う。
経営とは、存続である。存続するためには、本当に冷静に慎重にならない面も多い。
わが国より、一足早く、IT化が進んだ、韓国では、ITでIPOした会社のほとんどが、
上場した会社が上場廃止になっている。慎重に、そして、足元を固める。
起業家の回りにはそんな人たちが必要なのである。
今となって、起業を否定的な面から、忠告してくれた私の当時の大学の教授に、
深く感謝している。当時の教授が社会のきびしさを教えてくれたから、
私はより慎重な経営を続け、24年間続けられている。
私は、実践起業の良い面と本当に厳しい面を若者達に指導できる
そんな講義をいづれ大学でしてみたいと考えている。

青年会議所(JC)

40歳までの経営者や弁護士、税理士、また、大企業の営業担当者が入会する
青年会議所という団体がある。結構まじめに色々活動しているので、比較的時間が
自由に使える2代目経営者が多い。神戸の青年会議所は、だいたい300名ぐらいの
会員がいる。私も震災を経験して、神戸の真の復興は20年や30年はかかる。
当時の40歳までの人たちが神戸を背負わなければならない。
いったい、神戸の本流?と言われる若い世代はどんな人がいるんだろうか?
という気持ちのもと、私も32歳位で入会した。
入会してみると、なかなかの縦社会、一年目は研修と称して、
先輩?たちが、偉そうに指導をする。新入会に40歳近い人もいたし、
世間で活躍する大物経営者や国会議員もいたが、ここでは、新入会員。
運営委員、委員長、理事、室長、副理事長、専務理事、監事、顧問・・・。
わけのわからない肩書きの偉い人?が氾濫する。
怒られるかもしれないが、お子ちゃま経済界ごっこ。
会社では、まだまだ、お父様(一代目)がお元気で、肩書きはあるは実権はない。
たたきあげの一代目は二代目を良い子のエリートとして育てあげているので、
二代目は、経営面でも、冒険やチャレンジはあまりやらない。
そんなJCだったが、大学生活のような青春時代をしているようで、
いつの間にか、自分も結構はまった。
新しい神戸を創るという志のもと、
創業経営者である私は、変わった発言、行動で組織を逸脱し、迷惑をかけたが、
また、OBの院政も強く、縦階級社会のJCでは、自分では問題児だと思っていたが、
交流のある先輩たちは、松村は問題児ではなく、異端児だと言ってくれた。
結果、委員長、理事も務めさせて頂いた。そして、多くの友人もできた。
今では、貴重な経験をたくさんさせて頂き、心から感謝している。
しかしながら、お上には、さからわない風潮がある経済界。
私の今回の行動はJCの皆さんにも迷惑をかけたと思う。
また、そんな中、陰で応援してくれた先輩、仲間、後輩も本当に多くいた。
ありがたいことである。こうして、予想を反した行動を取る人がいるから
時代は変わっていくのであろう。私たちの世代が新しい神戸を創るという気持ちは、
十年たった今も変わっていない。
親達の世代を超えて、今、若い世代が立ち上がらなければならない。
学術研究より実践研究を唱え、学生時代に起業した私は、
起業20年目の折り返し点に、
もう一度、社会で学んだことを理論的に整理し、
また、自分の人生の後半をどう生きるかのヒント得る為に、
昨年、大学院博士前期過程の受験をした
希望研究テーマは、「民間人の発想を取り入れた行政経営」
残念ながら、第一志望であった神戸大学大学院は、
一次の学術試験等では合格したが、面接で落ちてしまった
面接官の研究課題の仮説と結論はと問われ、
思わず「ムー」としてしまい、
結論はわからない。まだまだ、わが国ではこれからの分野で、
わからないから研究し、実践したいだと思いながら、
民間人の発想で行政経営をすれば、
多くの事が良くなる面があると思います。と
中途半端な答えをしてしまった
今、思えば、大学院でいう学術界での事象に仮説をたて検証する研究と、
新しい時代を自ら作っていくべく未知的分野を実践する手法の研究との、
「研究」という言葉の意味違いがあったように思う
学術界での面接であった以上、私が学術界での、
常識や用語がわからなかったことは非常に恥ずかしいことであった
そして、結果、落ち込んでいる時、同じ月に、
偶然、自分がやりたい事を書いている本を発見し、
その著者(今の研究担当ゼミ教官)が、
兵庫県立大学大学院におられる事を知り、
後期入試を受験し、今度は合格させて頂いた
「応用情報科学研究科博士前期課程政策コース」
IT会社も経営しながら、ITの技術的基礎知識が十分でなかった
私には一石二鳥のラッキーな流れであった
多くの同世代が仕事をしている中、
授業を受けることは本当に贅沢である
今、多くの若い学生や他の大学で教鞭を取りながら、
本学に来ていたり、役所から来ている社会人学生の仲間と共に、
充実したキャンパス生活を本業と共に送っている
ただ、ここでも、文系出身の私は、
授業中(特に理系や技術系の授業)わからない事も多く、
小さくなったりしている(笑)
兵庫県立大学は神戸商科大学、姫路工業大学、看護大学の
三県立大学が合併した大学で、本学部はその記念に、
新しくハーバーランドにできた学部で、
前向きで個性的ないい先生が多く、魅力的な大学院である
この節分で、ようやく厄あけを迎えた
やはり、この3年間、悲しむべきことが多かった
2月3日、以前から気になっていた奈良の天河神社に、
お世話になっている方に招待を受けて行ってきた
ひのもとの名前がこの神社でつけられた由緒ある神社で、
人生の後半戦を清々しくスタートした気がする
多くのアーティストや政治家が忍びで集まる神社で、
以前から有名なのは知っていたが、
その意味がわかった気がする
午後8時からマイナス温の中、
能舞台でシンセサイザーコンサートが行われ、
宮司さんの話があった
66代目の宮司さんで、
とても、人生経験が深く、宮司さんの枠を超えた魅力を
もってもられる。日本人が忘れている何かを感じさせて頂けた
天川村という山上の村にあるが、神社を訪れる人々のために、
民宿やペンションも多い
神戸から車で3時間弱
ぜひ、一度、行って頂きたい
温泉もあり、そして、なぜか不思議なエネルギーが与えられる
来月は、新たな自分探しに、海外に出てみようと考えている