松村つとむ: 2013年9月アーカイブ

神戸市長選挙の投票分析をして、相手陣営からは批判を受けましたが、大学院で教員もさせて頂いている私は、また、分析をし、もの凄い事実がわかりました。市長選挙の最後は「くじ、抽選」により当選者が決まったと言えそうなのです。


私が尊敬する当選された久元新市長は、総務省の中でも運が強い人で通っており、激戦の中、私は市長に自身の強運を信じて頑張ってくださいと言ってきましたが、まさか、本当に最後はくじで当選したとも言えるとは。もちろん、運も力の内ですが。


さて、理由を説明致します。今回の選挙では、久元候補に対する嫌がらせのように、久本という方が立候補します。ポスターも貼らず、市内で一度も演説もすることもなく、完全に嫌がらせであったと言えます。結果、多くの市民が間違い、久本候補は、26548票も獲得します。普通、こういった泡沫候補ではありえない得票数。あきらかに、久元との勘違いです。この票が久元新市長に入っていたら、久元新市長は余裕をもって当選できたでしょう。しかしながら、こうしたこともあり、結果は、五千数百票差での僅差での勝利です。


では、私は、いったいどれぐらいの方が、間違われたのか分析することにしました。久元と書いた人に対して、久本と書いた人の割合は、区ごとに見て行くと、9%(長田区、須磨区)から26%(垂水区)まで開きがあります。なんと垂水区では10人に2.6人が間違っています。


さて、ではこの差はどういうことなのでしょう。ここがミソです。投票所に来た人は、投票用紙に名前を書く時に、前に貼られた名前を見ます。普通は右から見ます。垂水区は右から一番、始めにでてくるのは久本候補。そして、久元新市長は左端。つまり、右から見て久本とあると、これだと思い込んで書いてしまうのです。そして、この名前の順番が、区ごとに、くじ、抽選で決まるのです。


幸いなことに、久元新市長は、右から最初に出てくる方が多く、後ろであった垂水区、灘区以外は間違う人が少なかったです。もし、このくじ、抽選で、久本候補が前に書かれている区が多ければ、明らかに五千数百を超える久本と書いてしまう人が出てしまったことがデーターからわかります。特に、人口の多い西区などで、悪い位置に久元新市長の名前が書かれていたら、いたたまれない残念な結果が想定されました。


でも、やはり、最後は、人生「運」。強い運で、生きてきた久元新市長に未来を託して良かったです。また、強い「運」で神戸を良くしてくださることでしょう。また、次に選挙からは、名前だけでなく、写真も入れるなど選挙管理委員会も対策を講じて頂きたいものです。神戸の未来を左右する抽選でした。相手候補陣営で、くじ、抽選に行かれた方、また、傷口に塩をぬるような書き込みをしてしまいすみません。本当によく頑張られました。運が悪かったのです。