松村つとむ: 2008年11月アーカイブ

評価システム

 先週も中国に出張していた。
中国の入国手続きや銀行員の窓口の対応の良くなっていることが印象に残った。


 中国では入国手続きや銀行など窓口サービスの仕事ぶりの評価を
サービスを受けた人が、5段階でボタンを押し評価するシステムをよく採用している。
サービスを提供する人は、自分のIDカードに評価の結果が残る。
当然、自分の成績の評価の判定材料になる。


 結果、サービスを提供する人は、明るい顔で挨拶してくれる。
良いサービスを受けたこちらも、良い対応であったとのボタンを押す。


 社会主義国である中国の多くの場所でこのシステムが導入され、
民主主義国であるわが国の公共機関にこのシステムが少ないことに疑問を抱く。

 

 確かに評価されるから良く対応するのでは寂しい気がするが、
こうしたシステムがある方が、サービスが良くなるのは事実である。


 政治家や役所が、上から目線か、下から目線が良いのかの判断は、
私たち国民がしていかなければならない。

 昨日もリーダーシップ研修会があった。
いくつか気になった話題を紹介する。


1、高齢化社会の格差が広がっている。
ヨーロッパなどに比べて、もの凄いスピードで高齢化社会が、
わが国では広がってきている。
しかしながら、そこから生じる諸問題の政策は大きく遅れている。
行政ではない公、すなわち、民が担う公の役割がますます期待される。


2、母子家庭などの近年の急激な増加などで、
格差問題ではなく、貧困家庭が急増している。
母子家庭の収入は年間百万〜百三十万円の家庭も多いらしい。
あるお母さんからのアンケートでは、子供に肉を食べさせてあげたい。
また、添加物など危険のない食べ物を食べさせてやりたい。
そして、こうしたお母さんたちは多く病にもなってしまっているようだ。


 こんな話を聞くと、
本来、ビジネスマンはビジネスに集中しておくだ。
経済人は政治に絡んでいくとロクなことがないとの言葉も、
また、忘れていかざるを得ない。


 リーダーの条件は夢を与えること。
夢を人々とともに共有できるかが大切である。
社会の抱えるこうした現実の諸問題の解決に、
微力でも、立ち向かっていくことは私たちの夢ではないだろうか。