色んな場所で、よく25年も会社を続けられたな?と聞かれる。
その秘訣はと聞かれたら、多くの失敗をしているからと答える。
私は、何でもチャレンジするが、その多くが失敗している気がする。
でも、失敗を繰り返していると、成長もできる。
成功への勘どころもできる。
また、金銭的にも、1つの成功で、多くの失敗はカバーできる。
誰も失敗はしたくないであろうが、
致命的でない失敗はどんどんするべきではないだろうか。
成功者は成功論を語りたがるが、実は多くの失敗をしている。
それに比べて、今の役所や大企業は、
あまりにも、失敗を避けようとする空気が強すぎないだろうか。
しかも、結果どころか、手段にまで完璧を求める。
だから、手段に熱中しすぎ、手段は完璧だが、
本筋が見えていないで、結果的に失敗するケースが多い。
今の神戸市役所もそうであろう。
優秀な職員が完璧な文書、完璧な順序で、
仕事を進めているが、本体の目的そのものに失敗が多すぎる。
市民は、市民の視点にたった決め細かいサービスを
求める時代に、未だに、開発行政を止めようとしない。
そんなことを市民は求めていない。
医療産業都市やマルチメディア都市など、
目標を掲げるが、正直、私には、ものたらない。
あれだけ、多くの費用をかけるなら、
職員をアジアの動きや、いや、少なからず東京の動きには、
もっと、どんどん触れさせるべきではないだろうか。
感覚的に遅れる神戸市。これでは、いくら手段が完璧でも、
本来の目的が、ずれていくのである。
何より過去の開発による成功神話にも、早く卒業してほしい。
そして、無駄な手段に時間や労力をかけず、
新しい時代を切り開く失敗を、もっと、もっとしてほしい。
このチャレンジ精神こそ、大切なのであり、
過去の成功には、こうしたチャレンジ精神があったからこそ、
生まれたのである。若手職員に期待する。
一度限りの人生を、お互い悔いのないよう使いたいものだ。