松村つとむ: 2008年2月アーカイブ

企業進出のコンサルで中国の丹東市に行ってきた。
大連から車で4時間、北朝鮮との国境地である。
約80mの川をはさんで、中国と北朝鮮がある。
中国の丹東は、他の中国の都市と同じように、
高層ビルや豪華マンションが建ち並ぶ。
面談した丹東市の企業誘致担当者も、
数えきれない程、多くの日本出張をこなし、
高級車を乗り回す。
川には、中国側の遊覧船が多く、
北朝鮮へ10mぐらいの距離まで近づく、
たまに、北朝鮮の兵隊が乗った船が中国側にも近づく。
友好国である両国の人々は、笑顔で手をふっている。

しかしながら、北朝鮮側の景色は寂しい。
もちろん高層ビルもなければ、マンションもない。
平屋建ての建物が見えるだけである。
船も、原油がないからか、さびた船が多く静かに止まる。
原油などの資源はなく、とても戦争などできる状態ではない。
もちろん、電気も少なく、夜は暗い。
本当に、この国に、わが国が恐れるような力があるのだろうか。
中国人に話を聞くと、一般の北朝鮮の人々は、
人情深く、純粋で、また、清潔らしい。
また、ある中国人は、戦前の日本人とそっくりだとも言っていた。。
丹東の漁師は、化学薬品や汚染の少ない北朝鮮の海に、
海産物を取りにいくそうだ。
生の目で見た、中国と北朝鮮の光景である。